GDOの歴史・考察

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GDOの歴史についての考察

Golf Digest Magazine

ゴルフダイジェスト・オンラインは、その頭文字をとって、GDOとして親しまれていますが、その歴史を探索してみました。

まず、アメリカで月刊誌「Golf Digest」が1950年に創刊されました。この雑誌の権利は、1969年にニューヨークタイムズ社に買い取られ、2001年には「Conde Nast Publications」という出版社に移りますが、現在も発刊が続いています。

ちなみに、Golf Digest ゴルフダイジェストの名はとても有名ですが、この場合のダイジェスト Digest とは、どういう意味でしょう？　

そもそも、 Digest は、ラテン語の digestus という単語が語源となっており、これは「食べ物を消化する」という意味の言葉です。このため、現在の英語の Digest は、本来の「食べた物を消化する」「胃袋に入ったものを消化して溶かす」という意味を持っています。しかし、さらに発展して、「物事を噛み砕いて吸収する」「文章の内容をよく消化して理解する」「知識を理解して吸収する」などの使われ方もします。つまり、食品だけでなく、事物も消化の対象にしているのですね。

Golf Digest は、ゴルフの技術と知識をよく理解して吸収できるよう作られた雑誌なのです。日本語のダイジェストは、ダイジェスト版などの用法にみられるように、要約、総集編などの意味で使用されています。このため、ゴルフダイジェストを、「ゴルフ情報のダイジェスト版」などのように理解されている方も多いようです。若干、意味が異なっていますが、このような捉え方でも、雑誌のネーミングとしは悪くないので、日本の雑誌名もゴルフダイジェストとしたのでしょう。

さて、ゴルフが世界的に普及したのは、1800年代後半のこといわれ、アメリカでは1887年に最初のゴルフコースがつくられたとされています。それから、約60年後、ゴルフが一般人にまで普及するようになって、「Golf Digest」は一般ゴルファーのためのゴルフ技術、ゴルフ用品、トーナメント、ゴルフコースなどに関する情報誌として誕生したわけです。

日本では、1901年に最初のゴルフコースが神戸で誕生しました。このコースは、4ホールから9ホールに増設され、1903年には日本初のゴルフクラブ「神戸ゴルフ倶楽部」となります。それから続々とゴルフコースは作られていきますが、当初は貿易のために日本にいる外国人たちなどが利用するためであったようです。しかし、各地で競技会が開かれるようになるなど、日本人の間でも愛好者が増えていきました。1924年、ジャパン・ゴルフ・アソシエーション（後の日本ゴルフ協会）が設立されます。しかし、ゴルフの大衆化は、まだ進んでいません。その後、敗戦、戦後復興を日本は経験します。

終戦から十数年後の1961年に、月刊誌「ゴルフダイジェスト」が創刊されました。ゴルフの大衆への普及の先駆けとなり、後押しにもなる出来事でした。欧米ではパブリック式の比較的安価なプレイ料金のゴルフ場がありますが、日本では高級、あるいは名門コースが多く、会員権、プレイ料金など、高額な費用がかかります。それでも、1954年から始まった高度経済成長は労働者を裕福にし、家庭のレジャーとして、あるいは企業の接待として、ゴルフ人気は高まっていきました。

1972年には「週間ゴルフダイジェスト」が創刊されます。ゴルフの大衆化と、ゴルフ人気の定着に大きく貢献しました。

さて、ゴルフダイジェスト・オンライン GDO は2000年に誕生しました。インターネットの普及と特性を生かして、ゴルフ用品通販と、全国各地のゴルフ場オンライン予約サービスを提供し、成功しています。

現在、GDOは、ゴルフ用品は日本最大規模の品揃えであり、ゴルフ予約の掲載コース数は、日本最多レベルです。日本全国のゴルファー達にとって、とてもメリットの多いサイトだと思います。


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